2012年9月19日水曜日

ドクターヘリ来訪(画像なし)

昨日のことですが、僕が住む姶良市にドクターヘリが飛来してきました。
僕はたまたま仕事が休みで家におり、自宅でまったりしておりましたところ、
複数のサイレンと姶良市の防災無線放送にいつもならぬ雰囲気を感じ、
防災無線放送をよーく聞いてみると、ドクターヘリが近所に飛来するとの事。
半ばミーハー心、そして複雑なある思いを抱えながら、飛来地へ足を踏み出しておりました。
いつもはそれより近いゴミ捨て場に行くのすら億劫なのに、
それより遠い場所へ徒歩でいくのに、気後れしないのはなぜかと、自分に問い合わせたりしながら。
自宅から飛来地までは徒歩で数分ですが、すぐにヘリが飛んできました。
飛来地上空を1度旋回した後、1回のアプローチで着陸した模様。
着地点も、人が多い場所から最も遠い場所を選んであるように感じます。
天候は晴れで風もそこまで強くはなかったとはいえ、すっげー!プロだよなー!と感じました。

僕も現地へ到着。遠目から見物。ヘリはエンジン停止?している様子。
そうそう、航空機はできるだけ遠目から見学したほうがいいです。
ヘリの場合は下向きに、飛行機は後ろ向きに凄い気流が発生し、小石等が飛んでくると半端無く危険です。

さて、救急隊はまだ現場に到着しておりません。
ここで近所のご老人が周囲の人と会話している内容に聞き耳をたてると…
どうやら家の近所で自動車が橋の手前で何らかの操作を誤り数メートル下の河川に落下したという事故が起きた模様。
運転手一人だけ乗車していて、場所が場所だけに救出に手間取っているのだろう、意識はあるようだ、とのこと。
昼間から飲んでるからとかハンドル操作を誤ったんだ等仰っていましたが、これは尾ひれかと。
それにしてもこのおじいさん
今まで自宅にいたような格好(肌着にモモヒキ系)しているのになんでこんなに事故の詳細を知っているのか田舎の情報網スゲーリアルソーシャルネットとか思っておりましたが
尚、事故現場は僕は見に行ってはおりませんが、夕方にはクレーン車が来てましたので車両は撤去されたものと思われます。

しばらくして救急隊が到着。消防隊も出ておりましたので、事故の詳細はあながち間違いではなかったようだ、とも思いました。

救急車はそのままヘリのすぐ近くまで寄せ、
傷病者がストレッチャーにて下車、すぐ待機していたドクターの診察が行われている様子。
遠目なので処置内容、容体等はわかりませんでしたが、すぐにヘリへ移されました。
その後、エンジンが指導、プロペラ(ローター、というらしい)が回転し始めます。
整備士らしき方が周囲を目視した後、乗り込み、そして機体が浮上
鹿児島市方面へ飛来して行きました。

こういう光景を目にするとあの時を思い出します。
あのとき、僕は島を離れる前日で送別会の最中でした。
後任から搬送の相談があったこと、搬送を勧めた方が良いのではないかと助言した事。
送別会の最中に航空機の音がしたこと。
送別会の帰路、珍しく濃い霧だなあ、と感じた事。
その後、けたたましいサイレン音の中、何台もの車両が亀津の県道を走り去って行った事。
その翌日の病院の雰囲気が今でも忘れられない事。
未だにお参りに行けていないのですが、いつかかならず行きたいと思います。

ドクターヘリがようやく始まって、定着してきて、南西諸島の搬送体制も少しずつ整って来ている様子です。
しかし、自衛隊等の搬送が必要な場面も多いかと思います。
離島医療にはどうしても欠かせない遠距離の搬送ですが、これはものすごく大変な事で、エネルギーも資金も使います。
官・民共同の研修作業を行って行く必要もあると思いますし
なにより、離島の医療体制をもっと整備していってほしいと思います。

今回、事故に遭われた方の回復を心からお祈り申し上げます。